2014年10月6日月曜日

SAP Screen Personas 3.0

Screen Personas、Ramp-upとしてですが、リリースされたようですね。
http://scn.sap.com/docs/DOC-54574
SAPGUI for HTML (Webgui) の一部となる?ということは、SAP_BASISパッケージなりに含まれてリリースされるのでしょうかね。
モバイル化対応にあたり、SAPは専用オフラインアプリの道を模索していたようですが、ここに来てFioriといいPersonasといい、ERP近接のモバイル化はHTML5、しかも無償の方向で一段落した様子。「なぜ早くそうしなかったんだろう」という思いは置いておいて、注意しなくてはいけないのは、「PersonasでERPを簡単にモバイル化できると簡単に思っちゃうとマズい」と思います。2つあって、
  1. 目的をはっきりと。Personas の Business Benefit は、何か実施する際のユーザ入力ステップ数低減による作業効率化/エラー解消。よって、単なるUIツール導入ではなく、生産性改善として導入することが必要
  2. 技術チェックを忘れずに。Webgui(ITS)が基盤っぽいので、Webguiの技術的制約を考慮すること。Personas導入が遅れるのなら、導入前にまずは対象の画面をWebguiとして見て、きちんと動くか事前に確かめておくことが必要
特に2.については WINGUI画面の Web化(Webgui化) で数年前痛い目に遭ったことがありまして、標準でも、ALVとかツリーペイン使っている複雑な画面とか、Add-on画面だとファイルの外部出力&外部コマンド実行している画面などでWeb表示すると動作がおかしくなることで苦労しました。結局感じたのは「ERPの画面を全部簡単にWeb化するのは無理」ということで、そのときは、標準もあえて古いシンプルなトランザクション使ったり(Nついていないやつ)、Add-on画面を別途追加作成して、対応をする羽目になりました。かなりのコストです。

まあこういっては本末転倒ですが、個人的には、ERPを直でモバイル化するよりは、ERPからデータ連携して、外部(Internetに近い方)でモバイル化をした方が、セキュリティ的にもスピード的にも良い気はしますね。