2012年4月27日金曜日

NetWeaver Neo

NetWeaver NeoはSAP版のJava PaaS、クラウドプラットフォームです。FAQをみると、今後Portalとかモバイルの基盤を備えるだけでなく、各種アプリをここに載せてOn Premiseのバックエンドシステムとつないで簡単にInternetから使えるしくみも提供していくようです。またNetWeaver Neo自体のDBはHANAを利用するとのこと。セキュリティやサービス利用価格が気になるところですが、大いに期待ですね。



2012年4月26日木曜日

真打ち登場?Portal on Device

SAPでのモバイル基盤/UI基盤としては、古くはITSMobileからNW(NetWeaver) Mobile、最近だとNW Gatewayなんかがありましたが、Sybase買収後はすっかりNWの陰が薄くなって、「Mobile=Sybase」の図式が出来上がっておりました (NW Gatewayは進化中ですが)。ただ、思い出してください、SAPのUIで革新的に変わったのって、2004~6年くらいに流行したNW Portalでしたよね?

ひさしぶりに調べたところ、NW Portalが7.3でMobile UIをサポートしたそうです。まだ将来的に機能を増やしていくものの、PortalのコンテンツやUWLだけでなく、そこから呼び出すERP上のWDA、BSPなんかもモバライズして表示してくれるらしいです。WDJが無いので古いESSは見られないのが嫌なところですが、比較的最近のESSとかSRM入れてポータル使っていたり、WDAでバリバリ開発していたところは、SUPやNW Gatewayでアプリ開発ではなく、NW Portalでさくっとモバライズの方が早いかもしれませんね。

http://www.sdn.sap.com/irj/scn/go/portal/prtroot/docs/library/uuid/105a7704-36ec-2e10-9abe-fd230e673fb2?QuickLink=index&overridelayout=true




SAP NetWeaver ABAP SP 9 Trial 7.02 Win 64 bit Version



以下からダウンロードできます。サーバ混んでいるのか結構失敗しますが、辛抱強くリトライです。

http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/index?rid=/webcontent/uuid/c0dd6cf3-6fe0-2e10-c884-b632e193cfbe




SUP1.5.5>SUP2.1



いったんSUP2.0のEBFをあてた後、SUP2.1をインストールします。

ファイルは2つ。それぞれClient用、Server用に分かれました。

はまるところは以下の2つ:

・sampledbのパスワードは"DBA"

・WindowsレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\SYBASE\UnwiredPlatform

以下に"1.5"のKeyが残っていたら削除する




NetWeaver SSO



もともとSECUDE製品ですが、SAPが買収したもののようです。これはSSOに特化した製品で、クライアント+サーバコンポーネントで成り立っています。ユーザIDのリポジトリは別途必要で、それはNW IDMだったりします。なので見方によっては今までNW IDMに無かった機能を補完してくれるため、「NW SSO + NW IDM = ようやく一般的なIDM」になった気がします。

ただ、一応NW SSO単体でも使えます。

例えばWindows認証を利用して、SAPGUIでSAPシステムへのSSO機能。もちろん詳しい方ならご存知、SAP標準提供のKerberos SNCライブラリでも出来ますが、NW SSOのSNCライブラリだと別ドメイン対応していたり、実は機能強化されているようです。この場合はSSOクライアントコンポーネントだけで、SSOサーバコンポーネントは必要ありません。

あとは、「Out of the Box PKI機能」。これはどういうものかというと、NW IDMなど無くても、ADやLDAPサーバあれば、SSOのサーバコンポーネントがそこに接続してX.509証明書をクライアントに返してくれる機能です。実現にはサーバコンポーネント(AS Java 7.02か7.3 Stack用)をインストールする必要がありますが、これでPKI立てず、SAP問わずいろんなWebサーバにSSOできそうです [*1]。

あとあとクライアント側でパスワードマネジャみたいにWebサイトなりWinアプリのユーザID/パスワードを覚えて自動入力してくれる機能。これはおまけですね。。




SDN Home Page Security: https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/security

SAP NETWEAVER SINGLE SIGN-ON: http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/security?rid=/webcontent/uuid/70d49577-5863-2e10-20a8-f6cd79adf434




[*1] まあ最近ActiveDirectoryでCA立てるところもMDM絡みで増えてきている気がするのでどれだけこれが有用かはちょっと疑問ですが、お手軽さはあると思います。一応そのADCAとも連携できます。あと、今後はX.509だけでなくOpenIDとかOAuthとか配布してくれるといいかも。最近は業務で使う外部のEDIサービスでもそっち系結構増えてきていますし。




sap and amazon



Sapphireにあわせてでしょうね、発表が出てます。

http://aws.amazon.com/solutions/global-solution-providers/sap/

SAP Note:1588667も出てます。

どんどんupdateされていく予定でしょうが、ProductionシステムもSUSELinux ならサポートするみたいですね!




Sybase Unwired Platform 開発 (その2:環境セットアップ)



今回は環境セットアップ編です。



  • 想定環境


    • SUP1.5.5

    • Windows 7(x64)



  • メディアの入手方法

残念ながらまだSneak Previewなどは無いので、評価目的であれば以下からコンタクトして評価版を入手する必要があります。

http://www.sybase.com/detail?id=1062550

SAPから正規版を購入した場合は、本体はSAP Service Market Place(http://service.sap.com/)からダウンロード可能です。

ただし、メディアとして出ているのは1.5.2までですので、1.5.5のパッチはSybaseのサイト(MySybase)からダウンロードします。

http://www.sybase.com/mysybase



  • インストール方法

SybaseはSyBooksと呼ばれるドキュメントサイトを公開しており、そこにInstallation方法も詳しく書かれています。基本的にそれに従えばインストール可能ですので、詳しくはそれを参照していただければと思います。

http://infocenter.sybase.com/help/index.jsp?topic=/com.sybase.infocenter.dc00838.0152/doc/html/title.html

今回はDeveloper Editionをインストールします(SUPサーバ+SQLAnywhere+Eclipseベース開発環境)。ライセンスキーを入力しない場合でもそのままEvaluationとして30日間利用可能です(ライセンス期間終了すると再起動できなくなります)。一応注意点としては、





    • 事前に.Netなどのコンポーネントを入れておく必要がある(インストーラが判断してくれるのでそれに従うこと)。

    • Windows7の場合はUACに注意。UACをオフにしておくか、Admin権限ユーザでインストーラ実行すること。

    • ポートにも注意。2000,8000,5001,2480を使う。

    • BlackBerry用のUI開発を考えている場合は別途RIMのDeveloperSiteからいろいろとEclipse用のPluginやシミュレータを入手する必要あり。設定も必要。

    • バックエンドでSAP接続を考えている場合はJCoを別途入手しておく必要あり。設定も必要。

    • DBをSQLAnywhere以外にする場合はJDBCドライバを別途入手しておく必要あり。設定も必要。

です。



  • インストール後の設定

JCoは2.0系が必要です(はやく3.0系をサポートしてほしいですが・・)。

JCo設定は以下のとおりです。





    • librfc32.dllとsapjcorfc.dllを"C:\WINDOWS\system32"および"C:\Sybase\UnwiredPlatform\JDK1.6.0_16\bin"以下にコピー

    • sapjco.jarを"C:\Sybase\UnwiredPlatform\Unwired_WorkSpace\Eclipse\sybase_workspace\mobile\eclipse\plugins\com.sybase.uep.com.sap.mw.jco_<version>\lib"と"\Sybase\UnwiredPlatform\Servers\UnwiredServer\lib\3rdparty\"にコピー



  • 起動の仕方

サーバ系は全部Windowsサービスとして登録されるので、Sybaseと名前がついているものを立ち上げれば大丈夫です。

開発環境(Eclipse)はSybase Workspaceというbatを起動しますが、これはAdmin権限で実行する必要あります。そうしないとBlackBerry統合開発の場合、シミュレータがEclipse経由で立ち上がらなくなります。




Sybase Unwired Platform 開発 (その1:はじめに)



Sybase Unwired Platform(SUP)による開発をしてみましょう。

SUPはSAPを含むいろんなバックエンドシステムとモバイルデバイスをつなぐプラットフォームです。バックエンドとしては、



  • RDB(JDBC接続)

  • WebService (WS/SOAP)

  • SAP(JCo接続)

をサポートしており、モバイルデバイスとしては、



  • BlackBerry

  • WindowsMobile

  • iOS(iPhone/iPad)

をサポートしています。今後はAndroidもサポート予定のようです[*1]。

[*1]詳しくは以下参照。

http://www.sybase.com/products/mobileenterprise/sybaseunwiredplatform

SAPが買収したことからもわかるとおり、SAP環境との接続実績は海外では数多くあり、実際に色々な企業で利用されているようです。

SUPは実際には開発環境と実行環境で構成されており、MBO(Mobile Business Object)という中間オブジェクトを通じてデバイス側から楽にバックエンドと通信できる実行環境を提供しているのが特徴的です。

このMBO、イメージ的にはO/Rマッピングされたオブジェクトに近いのですが、そこはSybase、実行時は分散DBに似た形で、バックエンドシステムにあるデータをSUPサーバ上で部分的に保持/更新したり、またモバイル側でも保持/更新したりすることができます。このMBOは開発時はEclipseを利用し、バックエンドシステムのテーブル(RDB)なり、WSなり、BAPI(SAP)なりからドラッグ&ドロップで作成することが可能です。

開発ステップとしては、このMBOをまずは作成し、次にモバイルのアプリケーション(UI)を開発していくのですが、SUPは実際にはJavaで出来ていますので、BlackBerryですと画面も含めて簡単に作成できます。具体的にはMBOを基に、ドリルダウン型の画面フロー(メニュー=>一覧表示=>編集)と各画面を作ってくれます。たぶんBlackBerryであれば1時間くらいで簡単なマスタメンテアプリだったら画面含めて作成できてしまうと思います。ただ、iOSの場合はどうするかというと、MBOをEclipse上で作成した後にObjective-C用のソースコードをExportさせ、それをMacのXCode上でImportしてUIは別途開発、という形になります。

SUPは実際にはもう少し複雑で、Workflowをベースにした開発フレームワークを持っており、こちらだと画面フロー/画面含めてEclipse上で一環した開発ができてしまいます。ただ、本ポストではせっかくなので素のSUPで、まずはRDB、できればSAPにつなぐ形でSUP開発の仕方を示せればと思います。




Kernel 7.20

Kernel7.20が出たらしいです。Kernel7.00, 7.10, 7.11とかと下位互換です。




Guidelines for Best-Built Applications That Integrate with SAP Business Suite

すばらしい。



SAPGUI for Windows の Windows 7 対応

SAP Note 66971 と 147519 をみると、どうやら SAPGUI for Windows 7.20 かららしい。ベータテストが2009年の9月から実施され、2010年3月か4月に正式出荷予定とのこと。




ASAP(Accelerated SAP)のロードマップを見るには

SolManでT-cd:RMMAINとたたきましょう。
また、http://service.sap.com/roadmaps (要ユーザID)から他のいろんなASAPがダウンロード可能です。

  • ASAP Implementation Roadmap (2004年度版、日本語版)
  • Upgrade Roadmap (Ver. 2.0、日本語版)
  • ASAP Implementation Roadmap(2005年度版、英語版)
  • ASAP Implementation Roadmap for SAP Enterprise Portal(英語版)
  • ASAP Implementation Roadmap for SAP Exchange Infrastructure (英語版)
  • Solution Management Roadmap(英語版)
  • Global Template Roadmap(英語版)
  • Upgrade Roadmap(英語版)


これ以外にもSOA ASAPやASAP for GRC、ASAP for Duetも出ているようです。




NetWeaverCE7.1EhP1 Sneak Preview Installation Tips&amp;Tricks



NetWeaverCE7.1EhP1はWindows版は64bit版しかありませんが、SDNで取得できる試用版はWindows XP/Windows Server 2003 32bit版です。

https://www.sdn.sap.com/irj/scn/downloads?rid=/library/uuid/40fe9a6a-2765-2a10-dba9-fc721621e55d

さて、インストールですが注意点あります。もしガイド等みてもうまくいかなかったら以下をチェックしてみてください。

・loopback adapter有効化していますか? ->まずはinstallationマニュアルにあるようにMS loopback adapter有効化が必要です

・自ホスト名は正引き、逆引き両方可能ですか? -> SAPの文化(というかメッセージサーバの仕様)で、メッセージサーバのホスト名はまず名前解決されます。その後そのアドレスを元に逆引きして、そのアドレスが最初のホスト名とあっているか確認しにいきます。hostsファイルに変なエントリありませんか?

・Windowsドメインユーザの場合、ActiveDirectoryには接続可能な状態ですか? ->インストール時にドメコンに確認しにいくようです

・ドライブ名の取得でエラーが発生 -> FAT32のドライブがありませんか?たとえばUSBのドライブとかささっていませんか?

・SecFSが有効化できない -> C:\Program Files\sapinst_instdir\CE71_DEV_ADA\INSTALL\sapjvm\sapjvm_5\jre\lib\securityにjceのjarファイル(local_policy.jar、US_export_policy.jar)をコピーしてみてください




SAP ERP EhP と NetWeaver その2



では ERP EhP3 に NetWeaver EhP1 を適用することはOKか、というとこれは残念ながらできません。

ERP EhP4にあげる必要があります。




2012年4月3日火曜日

LMAUTO



LMAUTOというツールをご存知でしょうか。SAP謹製のサーバ設定の手間削減ツールです。現在はSSO設定のみですが、SMPからダウンロード可能です。


今後はCRM-ERP間の接続設定自動化や、モバイルのSUPのインストール自動化も備えていく予定らしいです。またNW LVMとの連携も視野に入れているとのこと。


http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/SM/LM+Automation+tool