2012年12月13日木曜日

ERPを簡単にWeb化


一時は下火でしたが、以下のような相談が最近増えています。
  • 「ERPをもっと幅広く活用したい。社外にERP内の情報を公開したり、社外から直接情報入力をさせたい」
  • 「Windows8も出てきたし、今までSAPGUIしか使ってなかったけど、ちょっとモバイル化も踏まえてユーザビリティを見直したい」

どちらも「ERPをWeb化しましょう」という話になることが多いのですが、その技術的な選択肢は何があるのでしょうか? パッと思いつくのは、

  1. ERPの外にWeb基盤をつくる形: 外にNetWeaver(CE/Portal)なり.NetなりSUP(モバイル)なりの基盤おいて、NWGWのODataなり、BAPIなりでERPとつなぐ
  2. ERPにAdd-onする形: WebDynpro ABAPやSAPUI5(HTML5)をERP内部で書く
  3. その他: WebGUIを無理やり表示させる、GuiXTの技術を使った製品を使う
です。ただ、ERPは今後HANAに乗ることが決まっており、できればHANAと親和性もあり、将来移行しやすいものがよさそうです。そうすると、

  • SAPUI5でつくりこむ。UIデザイナも出るらしい。
  • ユーザビリティを考慮するのであれば、ODataをconsumeできるフレームワークにてUIをつくりこむ。
  • もしSAP謹製であれば、SUPもSMPになるとWebアクセスが可能になるので、SMPも選択肢としてあり
  • あとはクラウド活用の面で、ERPをCloud Connector経由でNW Cloudとつなげて、そこにWeb UIつくりこんで公開させる
一番最後は別製品/別クラウドでやっている事例がかなり増えているので、SAPも早くNW Cloud出して事例や実績もバンバン出してほしいですね。

2012年12月10日月曜日

SAP Workflow のUIが統一される

とってもいい記事ですね。これをみると、モバイルでもデスクトップでも動き、NW BPMもBWF(Business Workflow)も扱える、統一されたWorkflow inboxアプリをつくっているようです。

http://scn.sap.com/community/bpm/blog/2012/11/23/which-workflow-inbox-when-pros-and-cons-for-sap-business-workflow-and-sap-netweaver-bpm

2012年11月14日水曜日

OD-OP連携また続き

良い世の中になったもので、SAPの年次イベントもstreamingでLiveで観られます。
使われた資料公開はまだのようですが、昨日観たCloud関連セッションによると、SAPのクラウドは「NetWeaverだけクラウド」や、「HRやタレマネだけクラウド(BizX)」ではなく、「HANA Cloud」を基盤にCRMやBIやMDM(Master Data Management)などビジネスロジックも載せていく予定のようです。で、「OPにERP/CRM <-> ODにNetWeaver」や「OPにERP<->ODにCRMや3rdParty」などパターンが増える訳ですが、そこらへんの統合パターンをパッケージ化して提供するそうです。
また、OD-OP連携のコネクタは、結局仕様/APIを決めて、エコシステム化するようです。面白いのは、3rdPartyコネクタとして、Dellの買収したBoomiや、SalesForce-ERP連携で有名なIBMのCast ironや、OSS ESBで有名だったMuleSoft社のMuleがすでに絵として入っていることです。
SAPのクラウド戦略はゆっくりながらも色々進みつつあるようですね。

2012年10月16日火曜日

OD-OP連携続き

OD(OnDemand)-OP(OnPremise)連携の続きです。
SAPはSuccessFactorsのBizXを使い、オンプレのERPと連携して、Cloud上でアプリを「SAP Cloud Application」として提供していく予定のようです。
そこでキーとなるOD-OP連携は以下blogをみると、まずはいくつかオプションを持たせるようですね。

結局「オンプレ側にERP以外にPI用意しろ」、とか、まだモノの詳細が見えていない「NW CloudIntegrationを絶対に用意しろ」じゃなく、「ERP上にAdd-on載せてCSV出力させるから、後は既存のファイル連携のしくみで転送してね」もありにするようです。


http://scn.sap.com/people/prasanna.burri/blog/2012/09/27/sap-hcm-integration-with-successfactors-bizx-for-now-and-in-the-future

http://scn.sap.com/community/erp/hcm/blog/2012/10/08/the-real-truth-about-sap-and-successfactors-integration





個人的にはPIはライトウェイトになってきたし、「つなぎはPIに統一」にしてもよかったのではないかと思いますけどね。

2012年7月7日土曜日

OD-OP連携

続いても OD-OP (On-DemandとOn-Premise) 連携がらみの話です。
http://www.sdn.sap.com/irj/scn/go/portal/prtroot/docs/library/uuid/10359565-a46e-2f10-0ba1-8646d8a12745?QuickLink=index&overridelayout=true&55426552957877
上記のP.7をみると、NW CloudアプリはDestination API経由で OD Cloud Connectorをたたき、OP Cloud Connector 経由して ERP 等に接続するイメージですね。
ただこれってやっぱり SAP Router なり Business Connector でいいような。。なにか他にたくらみがあるんでしょうかね

2012年6月12日火曜日

On-premiseのERPとNW Cloudとの連携

SAP Cloud Connectorを使わずとも、以前SRMで流行りましたSAP Business Connectorが使えます。まあ要はいまのところNW CloudとOn-PremiseはInternet経由でつなぐ必要があるので、
SAP BCなんですね。

2012年5月29日火曜日

SUP Architecture


なかなか濃い内容書かれています。DOEの詳細まで。

http://scn.sap.com/docs/DOC-28502
あとはエントリポイントとしては以下がいいですね。
http://scn.sap.com/docs/DOC-8803

2012年5月24日木曜日

ネイティブ開発時のSUPのメリット


もしネイティブ開発(例えばiOS)時にSUPを開発基盤として選択するとして、またバックエンドがSAP外であるとすると、何がメリットになるのでしょうか?
すぐに思いつくのは以下です。


  • MBO(Mobile Business Object) が使える
  • MAKit(Mobile Analytics Kit)が使える
  • ユーザやデバイスの登録/認証や通知機能を開発しなくて良い


MBOは以前postしたように、O/RマッピングされたようなSUP上のデータオブジェクトで、実際にはバックエンドデータのキャッシングもしてくれます。また、SUP上のMBOのデータはローカルデバイスにも同期されるため、「オフライン要件」がある場合に有用です。ここまでデータキャッシュを実現しているフレームワークはまだ無いのではないでしょうか?


MAKitは、これはインタラクティブなグラフやチャートを表示できるもので、名前どおり「分析系のアプリ」作りに良いです。
http://blogs.sap.com/analytics/2012/03/16/mobile-analytics-kit-launches/



あとは「 ユーザやデバイスの登録/認証や通知機能を開発しなくて良い 」というのは、その部分をSUPの基盤サービスが提供してくれている、という意味です。さすがにSUPはモバイル専用のAPサーバなのでそこらへんは一通りそろっています。

一方で悪いところは、
・SUP自体やMBOをコールするAPIを追加で覚えないといけない。またXCodeとMBO操作機能が統合されていない(MBOのスタブコードをEclipseから吐き出し、XCodeに読み込ませて開発していく必要がある)
・価格が高そう (開発ユーザと実行エンジンライセンスが必要)
・中間にSUP挟むので、デバッグが難しそう (バックエンド<->SUP、SUP<->デバイスと分けてチェックしないといけない)
でしょうか。

なので開発ツールとしての魅力はまだまだなところも多いです。

ただ、SAPは今後はSAP Mobile application storeにモバイルアプリ公開して、ユーザが購入したらすぐNetWeaver Cloudで動かせるようにする、というマーケットプレースとCloud実行環境を構築する予定になっていますので、そこの切符を手に入れられるというのが本当のメリットのような気がします。


※参考
http://blogs.sybase.com/ithain/?p=1796
http://www.bluefinsolutions.com/insights/blog/the_developers_guide_to_the_sap_mobility_platform/

2012年5月16日水曜日

NetWeaver Cloud

NetWeaver Neoは名前が変わってNetWeaver Cloudになったみたいですね。
ちなみにCloud connector に関する情報もちらちら出てきました。以下のヘルプにあるとおり、技術としてはAccADを利用するみたいです。
https://help.netweaver.ondemand.com/install_configure_scc.html

2012年5月10日木曜日

MEAP比較

MEAPとは、wikipediaに書かれていますが、Gartnerによると「3のルール」があるらしく、「3つ以上のモバイルアプリ」「3つ以上のデバイス」「3つ以上のバックエンド」をサポートするものらしいです。
http://en.wikipedia.org/wiki/Mobile_enterprise_application_platform

ちょっと情報は古いのと、「3つのルール」を満たしていない単体開発フレームワークもありますが、なかなか良い表が出ています。
http://www.wilsonmar.com/android_app_frameworks.htm#DevOptionz

これをみるとSycloをSAPが買収し、さらにPhoneGapやSencha、あとTitaniumと提携したので、SAPのMEAP(SUP)はかなりいいポジション取ってきているようにみえますね。

2012年5月7日月曜日

NetWeaver Gateway のメリット

モバイル開発で注目が高まっているNetWeaver Gatewayですが、これを入れることによる具体的なメリットは何でしょうか?

製品紹介で謳われているメリットは以下のとおりです。

  • オープン。どんなデバイス、どんな(ユーザ)エクスペリエンス、どんなプラットフォームからも利用可能
  • 人。ユーザインタラクションシナリオに最適化されている
  • バージョン制約なし。どんなBusiness Suiteに対しても利用可能
  • 開発者: 簡単なAPI。SAPの知識必要なし
  • 標準: REST、OData/Atomに基づいている

これだけだと、どうしても「ODataでRESTをサポートするからすごい」的に見えてしまいます。まるで昔よくあった「XMLサポートするからすごい」みたいです。

ERP側のデータをアクセスするしくみはそれなりに昔からありました。UIインタラクションだとRFCなりWebServiceなりでERPのBAPIやES(Enterprise Services)を直接呼んで来たわけです。そこに1段かますのは、何かもっとうれしいことが無いといけませんよね。

もし挙げるとすると、以前ポストしたとおり以下のところでしょうか。

  • 今まで難解だったBAPIコールを簡略化してくれる(パラメータ構造をフラット化)
  • SAP BusinessWorkflowのワークアイテム取得/処理実行をしてくれる
  • レポート実行してくれる(ABAPレポートやBW)
  • 自分でつくるSAPのバッチインプット的なもの(ScreenScrapingと呼びます)ベースの入出力もサポートしてくれる

あとはやっぱり「既存の開発手法と比べてこれをいれるとどのくらい開発効率性が上がるのか」「メンテナンシビリティは上がるのか」が詳しく知りたいところですよね。この製品は Microsoft の Duet Enterprise の内部で使われています。ERP<->SharePoint間のミドルウェアとしてです。この Duet Enterpriseのところにあるメリットなり事例なりをよく読むとここは何か浮かんで来そうです。

http://sharepoint.microsoft.com/ja-jp/product/related-technologies/pages/duet-enterprise-for-sap-and-sharepoint.aspx


あと、NetWeaver Gatewayはあまり大きなコンポーネントではなく、ERP 6.0EhP5 (AS ABAP 7.02)からは同居できるようです。ライセンスは追加でかかるようですが、一種のPlug-inとして考えるとまた見方変わるのかもしれませんね。

2012年5月5日土曜日

OnDemand Developer Eco System



http://scn.sap.com/community/cloud-computing-and-on-demand-solutions/blog/2012/04/16/sap-s-ondemand-developer-ecosystem-part-1-status-quo
いいブログですね。早くここに書いてあるとおり、OnDemandな開発環境/情報を、プライムなパートナだけでなく、一般技術者にも広く公開してほしいです。
なお、途中にあるCloud Offeringの絵を見るとSAPがPaaSで提供しようとしているサービスが分かりますね。


  • PaaSはCORE PlatformとEDGE Platform、SAP HANA DB、Shared Platform Serviceの大きく4つからなる
  • CORE Platform=ABAP(HANA上のNextGeneration ABAP?)、EDGE Platform=NetWeaver Neoという感じでしょうか
  • SAP HANA DBが中核DBとなるっぽいですね
  • Shared Platform Services としてはIDMやIntegration、Mobileサービス(Notificationとか?)を提供するっぽいですね
開発する側からすると、ブログで言われているSaaSのところのサービスはもちろんのとこと、PaaSの部分での「SAP HANA DB」と「Shared Platform Services」が気になるところです。
具体的には「GoogleAppEngineやForce.com、Azureと比べてどうなのか」です。まずSAP HANA DBのところは、

  • スケーラビリティでるのかどうか (HANA はあくまで RDBベースで、簡単に/安くスケールアウトできるようなものではないですよね? Key-Value型の分散DBじゃないですよね?)
  • HANAはそれ自体でいろいろとストアドでサービスを増やしている/プログラムかけるようだが、DBプリミティブではなく、そういうのも使えるのかどうか

です。あと、Shared Platform Servicesのところで言うと、最低限、以下のサービスが欲しいところです。
  • ワークフロー (NetWeaver BPMはどこに行った?)
  • 文書管理 (StreamWork?)
  • 検索 (Trexはどこに行った?)
  • 分析 (SaaSにあるBI OnDemandを使う?)
  • ポータル (Portal OnDemandを使う? もしくはStreamWork?)
  • 課金 (C2C??)
あとまたIntegrationのところでいくと、
  • オンライン連携 (UIの連携、RPC系連携、メッセージングとか)
  • オフライン連携 (ファイル連携、大きなデータのバッチ連携、ETLとか)
  • その他連携 (GoogleAppEngineやForce.com、Azureとか他のPaaSやSaaSとの連携方法とか)
が知りたいですね。NetWeaver PIなりNetWeaver BPMなり、BO DataServicesなりがどうPaaSとして関わってくるんでしょうかね。

# SAPってこんなにSaaS持っているんですね
#  http://www.sap.com/solutions/technology/cloud/overview/solutions.epx
# 今流行のSAP HANA、モバイル、UI開発のいいエントリポイントですね
# http://scn.sap.com/community/developer-center

2012年5月4日金曜日

SAPがモバイルアプリ開発でAdobe、Appcelerator、Senchaと提携

SAPがモバイルアプリ開発でAdobe、Appcelerator、Senchaと提携することが話題になっていますね。

http://www.publickey1.jp/blog/12/sapadobeappceleratorsencha.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120418-00000012-inet-mobi

SAPはSUP(Sybase Unwired Platform)でHWC(Hybrid Web Container)と呼ばれるPhoneGapと同じような仕組みも提供しています。具体的にどう変わっていくのでしょうか? 以下に情報がありました。

http://scn.sap.com/community/developer-center/mobility-platform/blog/2012/04/10/developer-announcemnet-third-party-tools

これをまとめると以下のとおりです。
  • Adobeとの連携: 実際にはPhoneGapとの提携。SUPのHWCはPhoneGapのJavaScript APIを取り込んで行く。既存のPhoneGapアプリを次期HWCでコード変更なく動くようにする。SAPバックエンドとはSUPのMBOで接続する (=つまりMBOとの接続コードは自分で追加する必要あり)。
  • Appceleratorとの提携: SAPがNetWeaver GatewayとODataでつながるJavaScriptライブラリを提供していく。
  • Senchaとの提携: Appceleratorと同様。
まあ結局はSAPバックエンドシステムと接続するには、SUPのMBOなり、NetWeaver GatewayおよびODataなりのミドルウェア/データモデルを知る必要があります。SAPでモバイルなりフロントまわりをつくるにはこれからは覚えていかないといけない技術ですね。NetWeaver GatewayはSAPのデータを分かり易くexposeしてくれるし、さらにREST型で処理も受け付けてくれるし、とてもいいツールです。例えば、
  • 今まで難解だったBAPIコールを簡略化してくれる(パラメータ構造をフラット化)
  • SAP BusinessWorkflowのワークアイテム取得/処理実行をしてくれる
  • レポート実行してくれる(ABAPレポートやBW)
  • 自分でつくるSAPのバッチインプット的なもの(ScreenScrapingと呼びます)ベースの入出力もサポートしてくれる
# NetWeaver Gateway 詳細は http://scn.sap.com/docs/DOC-24763

ただこれらを実施するには、これらSAPのデータ構造なりアーキを知っている、いわゆるABAPerの方達の助けがいるので、オープン/Web系の人が踏み出すには厳しいかもしれません (逆にがんばればオープン/Web系の人がSAPビジネスに入る良いとっかかりになる…?)。

ちなみにAppceleratorは以下の特設ページをもうつくっているようです。

http://www.appcelerator.com/sap

今後もっと提携を深めて、SAPからもサンプルをもっと提供していってほしいですね。

2012年4月27日金曜日

NetWeaver Neo

NetWeaver NeoはSAP版のJava PaaS、クラウドプラットフォームです。FAQをみると、今後Portalとかモバイルの基盤を備えるだけでなく、各種アプリをここに載せてOn Premiseのバックエンドシステムとつないで簡単にInternetから使えるしくみも提供していくようです。またNetWeaver Neo自体のDBはHANAを利用するとのこと。セキュリティやサービス利用価格が気になるところですが、大いに期待ですね。



2012年4月26日木曜日

真打ち登場?Portal on Device

SAPでのモバイル基盤/UI基盤としては、古くはITSMobileからNW(NetWeaver) Mobile、最近だとNW Gatewayなんかがありましたが、Sybase買収後はすっかりNWの陰が薄くなって、「Mobile=Sybase」の図式が出来上がっておりました (NW Gatewayは進化中ですが)。ただ、思い出してください、SAPのUIで革新的に変わったのって、2004~6年くらいに流行したNW Portalでしたよね?

ひさしぶりに調べたところ、NW Portalが7.3でMobile UIをサポートしたそうです。まだ将来的に機能を増やしていくものの、PortalのコンテンツやUWLだけでなく、そこから呼び出すERP上のWDA、BSPなんかもモバライズして表示してくれるらしいです。WDJが無いので古いESSは見られないのが嫌なところですが、比較的最近のESSとかSRM入れてポータル使っていたり、WDAでバリバリ開発していたところは、SUPやNW Gatewayでアプリ開発ではなく、NW Portalでさくっとモバライズの方が早いかもしれませんね。

http://www.sdn.sap.com/irj/scn/go/portal/prtroot/docs/library/uuid/105a7704-36ec-2e10-9abe-fd230e673fb2?QuickLink=index&overridelayout=true




SAP NetWeaver ABAP SP 9 Trial 7.02 Win 64 bit Version



以下からダウンロードできます。サーバ混んでいるのか結構失敗しますが、辛抱強くリトライです。

http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/index?rid=/webcontent/uuid/c0dd6cf3-6fe0-2e10-c884-b632e193cfbe




SUP1.5.5>SUP2.1



いったんSUP2.0のEBFをあてた後、SUP2.1をインストールします。

ファイルは2つ。それぞれClient用、Server用に分かれました。

はまるところは以下の2つ:

・sampledbのパスワードは"DBA"

・WindowsレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\SYBASE\UnwiredPlatform

以下に"1.5"のKeyが残っていたら削除する




NetWeaver SSO



もともとSECUDE製品ですが、SAPが買収したもののようです。これはSSOに特化した製品で、クライアント+サーバコンポーネントで成り立っています。ユーザIDのリポジトリは別途必要で、それはNW IDMだったりします。なので見方によっては今までNW IDMに無かった機能を補完してくれるため、「NW SSO + NW IDM = ようやく一般的なIDM」になった気がします。

ただ、一応NW SSO単体でも使えます。

例えばWindows認証を利用して、SAPGUIでSAPシステムへのSSO機能。もちろん詳しい方ならご存知、SAP標準提供のKerberos SNCライブラリでも出来ますが、NW SSOのSNCライブラリだと別ドメイン対応していたり、実は機能強化されているようです。この場合はSSOクライアントコンポーネントだけで、SSOサーバコンポーネントは必要ありません。

あとは、「Out of the Box PKI機能」。これはどういうものかというと、NW IDMなど無くても、ADやLDAPサーバあれば、SSOのサーバコンポーネントがそこに接続してX.509証明書をクライアントに返してくれる機能です。実現にはサーバコンポーネント(AS Java 7.02か7.3 Stack用)をインストールする必要がありますが、これでPKI立てず、SAP問わずいろんなWebサーバにSSOできそうです [*1]。

あとあとクライアント側でパスワードマネジャみたいにWebサイトなりWinアプリのユーザID/パスワードを覚えて自動入力してくれる機能。これはおまけですね。。




SDN Home Page Security: https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/security

SAP NETWEAVER SINGLE SIGN-ON: http://www.sdn.sap.com/irj/sdn/security?rid=/webcontent/uuid/70d49577-5863-2e10-20a8-f6cd79adf434




[*1] まあ最近ActiveDirectoryでCA立てるところもMDM絡みで増えてきている気がするのでどれだけこれが有用かはちょっと疑問ですが、お手軽さはあると思います。一応そのADCAとも連携できます。あと、今後はX.509だけでなくOpenIDとかOAuthとか配布してくれるといいかも。最近は業務で使う外部のEDIサービスでもそっち系結構増えてきていますし。




sap and amazon



Sapphireにあわせてでしょうね、発表が出てます。

http://aws.amazon.com/solutions/global-solution-providers/sap/

SAP Note:1588667も出てます。

どんどんupdateされていく予定でしょうが、ProductionシステムもSUSELinux ならサポートするみたいですね!




Sybase Unwired Platform 開発 (その2:環境セットアップ)



今回は環境セットアップ編です。



  • 想定環境


    • SUP1.5.5

    • Windows 7(x64)



  • メディアの入手方法

残念ながらまだSneak Previewなどは無いので、評価目的であれば以下からコンタクトして評価版を入手する必要があります。

http://www.sybase.com/detail?id=1062550

SAPから正規版を購入した場合は、本体はSAP Service Market Place(http://service.sap.com/)からダウンロード可能です。

ただし、メディアとして出ているのは1.5.2までですので、1.5.5のパッチはSybaseのサイト(MySybase)からダウンロードします。

http://www.sybase.com/mysybase



  • インストール方法

SybaseはSyBooksと呼ばれるドキュメントサイトを公開しており、そこにInstallation方法も詳しく書かれています。基本的にそれに従えばインストール可能ですので、詳しくはそれを参照していただければと思います。

http://infocenter.sybase.com/help/index.jsp?topic=/com.sybase.infocenter.dc00838.0152/doc/html/title.html

今回はDeveloper Editionをインストールします(SUPサーバ+SQLAnywhere+Eclipseベース開発環境)。ライセンスキーを入力しない場合でもそのままEvaluationとして30日間利用可能です(ライセンス期間終了すると再起動できなくなります)。一応注意点としては、





    • 事前に.Netなどのコンポーネントを入れておく必要がある(インストーラが判断してくれるのでそれに従うこと)。

    • Windows7の場合はUACに注意。UACをオフにしておくか、Admin権限ユーザでインストーラ実行すること。

    • ポートにも注意。2000,8000,5001,2480を使う。

    • BlackBerry用のUI開発を考えている場合は別途RIMのDeveloperSiteからいろいろとEclipse用のPluginやシミュレータを入手する必要あり。設定も必要。

    • バックエンドでSAP接続を考えている場合はJCoを別途入手しておく必要あり。設定も必要。

    • DBをSQLAnywhere以外にする場合はJDBCドライバを別途入手しておく必要あり。設定も必要。

です。



  • インストール後の設定

JCoは2.0系が必要です(はやく3.0系をサポートしてほしいですが・・)。

JCo設定は以下のとおりです。





    • librfc32.dllとsapjcorfc.dllを"C:\WINDOWS\system32"および"C:\Sybase\UnwiredPlatform\JDK1.6.0_16\bin"以下にコピー

    • sapjco.jarを"C:\Sybase\UnwiredPlatform\Unwired_WorkSpace\Eclipse\sybase_workspace\mobile\eclipse\plugins\com.sybase.uep.com.sap.mw.jco_<version>\lib"と"\Sybase\UnwiredPlatform\Servers\UnwiredServer\lib\3rdparty\"にコピー



  • 起動の仕方

サーバ系は全部Windowsサービスとして登録されるので、Sybaseと名前がついているものを立ち上げれば大丈夫です。

開発環境(Eclipse)はSybase Workspaceというbatを起動しますが、これはAdmin権限で実行する必要あります。そうしないとBlackBerry統合開発の場合、シミュレータがEclipse経由で立ち上がらなくなります。




Sybase Unwired Platform 開発 (その1:はじめに)



Sybase Unwired Platform(SUP)による開発をしてみましょう。

SUPはSAPを含むいろんなバックエンドシステムとモバイルデバイスをつなぐプラットフォームです。バックエンドとしては、



  • RDB(JDBC接続)

  • WebService (WS/SOAP)

  • SAP(JCo接続)

をサポートしており、モバイルデバイスとしては、



  • BlackBerry

  • WindowsMobile

  • iOS(iPhone/iPad)

をサポートしています。今後はAndroidもサポート予定のようです[*1]。

[*1]詳しくは以下参照。

http://www.sybase.com/products/mobileenterprise/sybaseunwiredplatform

SAPが買収したことからもわかるとおり、SAP環境との接続実績は海外では数多くあり、実際に色々な企業で利用されているようです。

SUPは実際には開発環境と実行環境で構成されており、MBO(Mobile Business Object)という中間オブジェクトを通じてデバイス側から楽にバックエンドと通信できる実行環境を提供しているのが特徴的です。

このMBO、イメージ的にはO/Rマッピングされたオブジェクトに近いのですが、そこはSybase、実行時は分散DBに似た形で、バックエンドシステムにあるデータをSUPサーバ上で部分的に保持/更新したり、またモバイル側でも保持/更新したりすることができます。このMBOは開発時はEclipseを利用し、バックエンドシステムのテーブル(RDB)なり、WSなり、BAPI(SAP)なりからドラッグ&ドロップで作成することが可能です。

開発ステップとしては、このMBOをまずは作成し、次にモバイルのアプリケーション(UI)を開発していくのですが、SUPは実際にはJavaで出来ていますので、BlackBerryですと画面も含めて簡単に作成できます。具体的にはMBOを基に、ドリルダウン型の画面フロー(メニュー=>一覧表示=>編集)と各画面を作ってくれます。たぶんBlackBerryであれば1時間くらいで簡単なマスタメンテアプリだったら画面含めて作成できてしまうと思います。ただ、iOSの場合はどうするかというと、MBOをEclipse上で作成した後にObjective-C用のソースコードをExportさせ、それをMacのXCode上でImportしてUIは別途開発、という形になります。

SUPは実際にはもう少し複雑で、Workflowをベースにした開発フレームワークを持っており、こちらだと画面フロー/画面含めてEclipse上で一環した開発ができてしまいます。ただ、本ポストではせっかくなので素のSUPで、まずはRDB、できればSAPにつなぐ形でSUP開発の仕方を示せればと思います。




Kernel 7.20

Kernel7.20が出たらしいです。Kernel7.00, 7.10, 7.11とかと下位互換です。




Guidelines for Best-Built Applications That Integrate with SAP Business Suite

すばらしい。



SAPGUI for Windows の Windows 7 対応

SAP Note 66971 と 147519 をみると、どうやら SAPGUI for Windows 7.20 かららしい。ベータテストが2009年の9月から実施され、2010年3月か4月に正式出荷予定とのこと。




ASAP(Accelerated SAP)のロードマップを見るには

SolManでT-cd:RMMAINとたたきましょう。
また、http://service.sap.com/roadmaps (要ユーザID)から他のいろんなASAPがダウンロード可能です。

  • ASAP Implementation Roadmap (2004年度版、日本語版)
  • Upgrade Roadmap (Ver. 2.0、日本語版)
  • ASAP Implementation Roadmap(2005年度版、英語版)
  • ASAP Implementation Roadmap for SAP Enterprise Portal(英語版)
  • ASAP Implementation Roadmap for SAP Exchange Infrastructure (英語版)
  • Solution Management Roadmap(英語版)
  • Global Template Roadmap(英語版)
  • Upgrade Roadmap(英語版)


これ以外にもSOA ASAPやASAP for GRC、ASAP for Duetも出ているようです。




NetWeaverCE7.1EhP1 Sneak Preview Installation Tips&amp;Tricks



NetWeaverCE7.1EhP1はWindows版は64bit版しかありませんが、SDNで取得できる試用版はWindows XP/Windows Server 2003 32bit版です。

https://www.sdn.sap.com/irj/scn/downloads?rid=/library/uuid/40fe9a6a-2765-2a10-dba9-fc721621e55d

さて、インストールですが注意点あります。もしガイド等みてもうまくいかなかったら以下をチェックしてみてください。

・loopback adapter有効化していますか? ->まずはinstallationマニュアルにあるようにMS loopback adapter有効化が必要です

・自ホスト名は正引き、逆引き両方可能ですか? -> SAPの文化(というかメッセージサーバの仕様)で、メッセージサーバのホスト名はまず名前解決されます。その後そのアドレスを元に逆引きして、そのアドレスが最初のホスト名とあっているか確認しにいきます。hostsファイルに変なエントリありませんか?

・Windowsドメインユーザの場合、ActiveDirectoryには接続可能な状態ですか? ->インストール時にドメコンに確認しにいくようです

・ドライブ名の取得でエラーが発生 -> FAT32のドライブがありませんか?たとえばUSBのドライブとかささっていませんか?

・SecFSが有効化できない -> C:\Program Files\sapinst_instdir\CE71_DEV_ADA\INSTALL\sapjvm\sapjvm_5\jre\lib\securityにjceのjarファイル(local_policy.jar、US_export_policy.jar)をコピーしてみてください




SAP ERP EhP と NetWeaver その2



では ERP EhP3 に NetWeaver EhP1 を適用することはOKか、というとこれは残念ながらできません。

ERP EhP4にあげる必要があります。




2012年4月3日火曜日

LMAUTO



LMAUTOというツールをご存知でしょうか。SAP謹製のサーバ設定の手間削減ツールです。現在はSSO設定のみですが、SMPからダウンロード可能です。


今後はCRM-ERP間の接続設定自動化や、モバイルのSUPのインストール自動化も備えていく予定らしいです。またNW LVMとの連携も視野に入れているとのこと。


http://wiki.sdn.sap.com/wiki/display/SM/LM+Automation+tool