2009年1月29日木曜日

NetWeaver AccAD(Accelerated Application Delivery)



AccADって知ってますか? SAPのWebアプリへのWAN経由でのアクセスを高速化するキャッシュ製品です。こんなのも作ってたんですね。

https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/nw-accad

今はPortalおよびPortalの文書管理機能のみですが、今後はBIやERP、WebDynproなんかもcontents awareで高速化していくみたいです。




ERP6.0 on Windows Server 2008(x64)/MS SQL Server 2008(x64)



PAM(http://service.sap.com/pam)をみていたら、どうやら1/22にリリース/サポート対象となった模様です。





2009年1月5日月曜日

SAP connectors



最近はWeb Servicesだ何だと言われておりますが、外部のシステムからSAPシステム(ABAP)に接続する際によく使われるのは以下RFCを利用するいずれかのコネクタだと思います。


・C/C++インタフェースを持つ、コアのRFCライブラリ


・JavaからSAPシステムへの接続を可能にするSAP Java Connector(通称JCo)


・.NetからSAPシステムへの接続を可能にするSAP Connector for .Net(通称NCo)


実際にはNCoは、SAPシステムへの接続のためのProxyクラスを簡単に作ってくれるVisual Studio向けのWizardと、そのProxy経由で接続するためのランタイム時の.Netライブラリ(これを通すことによってRFCだけでなくSOAPによるSAP接続もサポートしてくれる)を提供してくれています。


http://help.sap.com/saphelp_nw04s/helpdata/en/7a/aac81c582c6c4ea42a8e2f4e626f31/content.htm


機能的にはNCoはとても充実しており、WizardといってもSAPのBORやDDIC見てメソッド/データ型を取ってきてExplorer風に直感的に見せてくれたり、作られるProxyもSAPログオン面倒みてくれるものだったりするので、VisualStudioで作るアプリから接続するには一番ステキと思っています。


ただ、JCoも忘れてはいけません。実際にSAPを利用している企業では外部で動いている既存のスクラッチのWebアプリ/JavaシステムからSAPシステムへの接続用に良く使われているようです。


JCoは最近(といっても去年ですが)2.x->3.0にメジャーバージョン上がり、JVM1.5への対応、helperクラスの改修、スピードアップ化が行われたようです。基本的にはJCoはNCoと比べるととてもシンプルで、内部はJNIによるRFCライブラリを呼び出しているだけ、Wizardはついておらず接続のためのhelperクラスをいくつか用意し、あとはガイドラインを提供しているだけです。


逆にNCoみたいなWizardはSAPが提供するEclipseベースIDEのNetWeaver Developer Studioで提供されています。


で、JCo3.0なのですが、2.0と比べてちょっとhelperクラスの使い方に癖があります。よく言えばより細かく制御できるようになったということです。開発の話です。ということでそこらへんを次回書きたいと思います。